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英、1700人を早期釈放 刑務所過密緩和で

AFPBB News / 2024年9月11日 14時21分

英ロンドンのブリクストン刑務所(2015年11月9日撮影、資料写真)。(c)ADRIAN DENNIS / AFP

【AFP=時事】英政府は10日、刑務所の過密状態緩和策の一環として、受刑者1700人を早期釈放した。


 最近公表されたデータによると、イングランドとウェールズの被収容者数は過去最高水準に達していた。


 一方、再犯への懸念から、暴力犯やドメスティック・バイオレンス(DV)の加害者は早期釈放の対象外とされた。


 ジョナサン・レイノルズ(Jonathan Reynolds)ビジネス・貿易相は衛星放送スカイニューズ・テレビに対し、受刑者1700人の釈放は「難しい決断」だったと語った。


 英首相官邸は早期釈放について、「犯罪行為が野放し」になるのを避けるために必要な措置だと説明している。英国ではこのところ、犯罪者が禁錮刑を言い渡されても、刑務所に空きがないために収監を免れている。




 レイノルズ氏は、こうした問題は7月の総選挙で退陣した保守党政権の責任だと主張。早期釈放は「選挙前に行われるべきだった」が、前政権は「統治を放棄」していたと続けた。


 マーティン・ジョーンズ(Martin Jones)首席保護観察官はBBCラジオに、英国の刑務所には「極度の」な圧力がかかっていると主張。


「(刑務所の)被収容者数は英国史上最多で、収容率は100%に限りなく近い」「私の理解では、きのうの時点で空きは200~300人分しかない」と説明した。


 ジョーンズ氏は、毎年釈放される元受刑者の約3分の1が1年以内に再犯すると指摘し、「再犯する者がいるのは確かだ」と認めた。


 その上で、「暴力犯やDV加害者」は早期釈放の対象外だと強調し、「より強力な保護策を講じてある」と付け加えた。


 英国ではここ数か月、イングランド各地で起きた反移民的暴動に参加して有罪判決を受けた受刑者に寄り、刑務所の被収容者数が急増している。


 政府は反移民暴動に参加した受刑者について、早期釈放の対象外にはしないとしている。

【翻訳編集】AFPBB News

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