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トランプ氏ら拡散の虚偽主張「ペット食べる移民」、ハイチ政府が非難

AFPBB News / 2024年9月12日 11時34分

米ニューヨーク市で、2001年米同時多発攻撃の追悼行事に出席するドナルド・トランプ前大統領とJ・D・バンス上院議員(2024年9月11日撮影)。(c)Adam GRAY / AFP

【AFP=時事】米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領や同党の議員らが、ハイチ移民が猫や犬などのペットを盗んで食べているという虚偽の主張を広めているのを受け、ハイチ政府は11日、「差別的な発言」だと強く非難した。


 トランプ氏や共和党の副大統領候補、J・D・バンス(JD Vance)上院議員および同党の議員やインフルエンサーは今週、オハイオ州スプリングフィールド(Springfield)でハイチからの移民が住民のペットを殺して食べているという主張を拡散している。だが、市当局は、根拠のない風説だと否定している。


 ハイチ政府は声明で「残念ながら、国外の同胞が選挙における政治的利益のために利用され、虚偽情報キャンペーンの犠牲となり、汚名を着せられ、人間性を否定されるのはこれが初めてではない」とし、「同胞の尊厳を傷つけ、命を危険にさらし得るこうした発言を断固拒否する」と非難した。




 10日の大統領選討論会でも、トランプ氏はこの主張を繰り返し、「スプリングフィールドで、流入してきた彼ら(ハイチ移民)が犬を食べている。猫も食べている。地元住民のペットを食べている。これが今、この国で起きている現実だ」と訴えた。


 討論会の司会を務めたABCニュースのデビッド・ミューア(David Muir)氏がこの主張を否定すると、トランプ氏は「愛犬を食べられたと言っている人々をテレビで見た」と言い張った。


 実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏も自らが所有するX(旧ツイッター)で、この主張を拡散。全世帯の3分の2がペットを飼っている米国で、マスク氏の投稿はたちまち注目を集めた。

【翻訳編集】AFPBB News

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