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「同意のない性行為はレイプ」 仏新法相、法厳格化を支持

AFPBB News / 2024年9月28日 12時44分

フランスのディディエ・ミゴー法相(2019年2月4日撮影)。(c)Ludovic MARIN / POOL / AFP

【AFP=時事】フランスのディディエ・ミゴー(Didier Migaud)新法相は27日、同意のない性行為はレイプだと法律で定めることを支持すると表明した。


 フランス法は、レイプの定義に「暴力、強制、脅迫、不意打ち」という概念を含む一方、「同意」には触れていない。


 ミゴー氏はラジオ局フランス・アンテルのインタビューで、フランス法のレイプの定義に「同意」の概念を加え、同意のない性行為はレイプだと法律で定めることを支持するかと問われ、「イエス」と答えた。


 女性の権利擁護団体は、レイプの定義に「同意」の概念を加えることで法律を厳格化し、同意のない性行為すべてをレイプと見なすよう求めている。現在、レイプ事件やレイプ未遂事件で有罪判決に至るのはごくわずかだという。




 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領も3月、法改正を支持する意向を示した。


「同意」の概念は、フランスを震撼(しんかん)させた大規模レイプ事件の裁判でも焦点となっている。


 ドミニク・ペリコ(Dominique Pelicot)被告(71)は、約10年にわたり、鎮静剤で妻の意識を失わせてレイプし、インターネットで募った男らにレイプさせていたことを認めている。


 9月に始まった公判は、12月に結審予定。


 本件では、主犯のドミニク被告を含め51人が、先月同被告との離婚が成立したジゼル(Gisele)さん(71)をレイプした罪に問われている。警察は、計92回のレイプが行われ、72人の男が関与したことを確認。うち計51人の身元を特定した。年齢は26~74歳とされる。


 被告の多くは、ドミニク被告夫婦の酔狂に参加していると思い込まされたと主張している。しかし、被告の一部は公判中、ジゼルさんの同意はなかったと渋々認めた。


 ジゼルさんは、薬物を使った性的虐待への意識を高めるために公開裁判を求めたことで称賛されている。


 スペインは2023年、同意のない性行為すべてをレイプと見なす新法を可決。同法は「イエスだけがイエス」法とも呼ばれる。


 スウェーデン、ギリシャ、デンマーク、フィンランドも同様の法律を可決している。

【翻訳編集】AFPBB News

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