ゴッホの「ひまわり」にまた液体 英環境活動家、仲間の収監に抗議

英ロンドンのナショナル・ギャラリーで、ゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかけて抗議する環境団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバー。同団体提供（2024年9月27日撮影）。(c)AFP PHOTO / JUST STOP OIL

【AFP＝時事】英ロンドンのナショナル・ギャラリー（National Gallery）で27日、オランダの画家ビンセント・ファン・ゴッホ（Vincent van Gogh）の名画「ひまわり（Sunflowers）」2作に環境団体の活動家がスープとみられる液体をかけ、3人が逮捕された。


　同ギャラリーによれば、液体がかけられたのは、1888年と1889年の「ひまわり」2作。管理を担当する職員が検査したところ、作品は無傷だったという。


　この数時間前、環境団体「ジャスト・ストップ・オイル（Just Stop Oil、JSO）」の活動家2人が2022年10月に1888年の「ひまわり」の保護シートの上からトマトスープをかけ、器物損壊罪でそれぞれ禁錮2年と1年8月を言い渡されて収監されたばかりだった。

　この時は額縁がわずかに損傷した程度だったが、判事は、作品がもっと深刻なダメージを受けるか、破壊されていた可能性もあったとして、今年7月、2人に有罪判決を言い渡していた。


　JSOは、今回の行為は、2人が禁錮刑を言い渡されたことへの「抵抗の意思表示」だと表明。同団体の3人がスープをかけたと認めている。


　このうちの1人は、「私たちは今日の行動の責任を問われ、法の裁きを受けることになるだろう」が、「化石燃料企業の経営陣や、彼らに買収された政治家は、自分たちがあらゆる生き物に犯罪的な損害を与えていることについて、いつ責任を問われることになるのだろうか」と訴えている。

【翻訳編集】AFPBB News