ドイツ内相、反イスラエルデモに「怒り」
AFPBB News / 2024年10月3日 13時0分
イスラエル建国に際しパレスチナ人76万人が故郷を追われた「ナクバ(大惨事)」の日に合わせ、5月にドイツ・ベルリンで行われた親パレスチナデモ(2024年5月18日撮影)。(c) RALF HIRSCHBERGER / AFP
【AFP=時事】ドイツのナンシー・フェーザー(Nancy Faeser)内相は2日、イランによる大規模なミサイル攻撃を称賛する反イスラエルデモに怒りを示し、警察が厳しく取り締まっていくと警告した。
イランが1日夜にイスラエルに対し約200発のミサイルを発射した後、ドイツの首都ベルリンの街頭には歓喜する人々が繰り出した。
フェーザー氏は、イランが支援するパレスチナのイスラム組織ハマス(Hamas)およびレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)を支持するデモを厳しく取り締まる方針を表明。
記者団に対し、「このような暴力が祝われることに対する驚きと怒りでいっぱいだ」「ドイツでハマスやヒズボラを称賛・支持する行為は、たとえ街頭デモであっても処罰される」と語った。
またパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争を発端とする中東の紛争が激化する中、「ドイツ国内の治安状況への影響を注意深く監視している」「イスラム主義者、反ユダヤ主義者、反イスラエル行為による脅威は大きい」「私たちはイスラム主義の世界にいる人々の過激化と感情化を特に認識しており、その影響はすでに街頭で見られる」と続けた。
日刊紙ビルトは、ベルリンの街頭で数十人が歓喜の声を上げ、その多くがパレスチナ伝統のスカーフを身に着け、レバノン国旗を振ったり、「アラーアクバル(神は偉大なり)」とシュプレヒコールを上げたりする人もいたと報じた。
【翻訳編集】AFPBB News
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