「イスラエルは勝利する」 ネタニヤフ首相、越境攻撃1年を前に軍を激励

イスラエル南部のパレスチナ自治区ガザ地区との境界付近を走行するイスラエル軍の戦車（2024年10月6日撮影）。(c)Menahem KAHANA / AFP

【AFP＝時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ（Benjamin Netanyahu）首相は6日、イスラム組織ハマス（Hamas）による越境攻撃から1年を迎える7日を前にレバノン国境を訪れ、「イスラエルは必ず勝利する」と自国軍を激励した。イスラエルは、ハマスの奇襲を機に、パレスチナ自治区ガザ地区（Gaza Strip）とレバノンへの軍事作戦を続ける一方、イランへの攻撃準備を進めている。


　昨年10月、イスラエル軍がガザでの報復攻撃を開始した当時、ネタニヤフ氏はハマスを「せん滅する」と宣言。しかしイスラエル軍は、以前に軍事作戦を実施したガザの複数地区でハマス戦闘員が再び結集しているのを確認したとしている。

　イスラエル首相府によれば、ネタニヤフ氏は兵士を前に「1年前、わが国は大きな打撃を受けたが、この12か月で現実を一変させた」と演説した。


　一方のハマスはこの日、昨年の奇襲は「輝かしい」攻撃だったとし、パレスチナ人は「抵抗によって新たな歴史を刻んでいる」と表明した。


　イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計では、昨年の越境攻撃による死者数は、拘束下などで死亡した人質も含め1205人。大半は民間人だった。今なお、数十人が人質としてハマスに拘束されている。

【翻訳編集】AFPBB News