就任間もない市長殺害、頭部切断か メキシコ
AFPBB News / 2024年10月8日 9時19分
【AFP=時事】メキシコ南部ゲレロ(Guerrero)州の州都チルパンシンゴ(Chilpancingo)の市長が、就任から1週間もたたずに殺害された。当局が明らかにした。クラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は7日の会見で、事件について「言語道断」だと非難するとともに、犯人逮捕と動機解明に向けて捜査を進めていると明らかにした。
地元メディアは、アレハンドロ・アルコス(Alejandro Arcos)市長の切断された頭部が小型トラックのボンネットに置かれていたと報じているが、当局による確認は取れていない。
メキシコでは、特に地方自治レベルの政治家が汚職や数十億ドル規模の麻薬取引絡みで暗殺されるケースが相次ぎ、貧困率が高いゲレロ州では、麻薬の製造と密売の利権をめぐるカルテル同士の抗争に伴う暴力事件が後を絶たない。
今月1日、同国初の女性大統領に就任した元メキシコ市長のシェインバウム氏は、麻薬カルテルによる日常的な殺人や誘拐などへの対処を迫られている。
同氏は、前任のアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領が提唱した「銃弾ではなく抱擁を」というスローガンの下で社会政策によって犯罪の根源に対処する戦略を維持する方針を約束している。
【翻訳編集】AFPBB News
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