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フェデラー氏とジョコ、引退表明のナダルに惜別メッセージ

AFPBB News / 2024年10月11日 11時48分

テニス、全仏オープン、男子シングルス準決勝を翌日に控え、ポーズを取るラファエル・ナダル(右)とロジャー・フェデラー(2005年6月2日撮影)。(c)Thomas COEX / AFP

【AFP=時事】来月での現役引退を表明した男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に対し、ビッグ3として共にしのぎを削ったロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)氏とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が10日、惜別のメッセージを送った。


 四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇るナダルの盟友で、現役時代に同20勝を記録して2年前に引退した伝説的選手のフェデラー氏は、ソーシャルメディアに「何というキャリアだ、ラファ(ナダル)! この日が来ないことをいつも願っていた」「忘れられない思い出と、ともに愛するこの競技での君の素晴らしい功績に感謝する。これまでの日々を光栄に思う」と投稿した。




 両者は2004年3月のマイアミ・オープン(Miami Open)で初めて対戦した。当時ナダルが17歳で世界ランキング34位だったのに対し、フェデラーは同1位に上り詰めており、同年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)とインディアンウェルズ(Indian Wells、BNPパリバ・オープン)のタイトルを獲得していた。


 フェデラーが2022年9月のレーバー・カップ(Laver Cup 2022)を最後に引退するまで、約20年間続いた二人のライバル関係。通算戦績ではナダルが24勝16敗でフェデラーを上回っている。グランドスラム決勝でもナダルが6勝3敗で勝ち越しており、中でも2008年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)決勝はメジャー大会の歴史に残る名勝負の一つとして語り継がれている。


 ナダルはフェデラーの引退試合となったレーバー・カップのダブルスで一緒にペアを組んだ際、「ロジャーがツアーを去るとき、自分の人生の大切な部分も去っていく」と涙ながらに話していた。


 一方、グランドスラム歴代1位の24勝を誇る元世界1位のジョコビッチは、インスタグラムでナダルの「レガシー」を称賛し、「粘り強さや献身、闘志は何十年も語り継がれるだろう。そのレガシーは永遠に生き続ける」「ラファ、君へのリスペクトや君がこのスポーツで成し遂げたことを表現するのに、一つの投稿ではとても足りない。君は大勢の子どもたちがテニスを始めるきっかけを与えた。それは誰もが望む最大の功績だと思う」とつづった。


「テニスをはじめスポーツ全般のアイコンとなる過程で、君が耐えなければならなかったことは君だけが知っている。選手として最も影響を受けた君とのライバル関係において、何度も自分を極限まで追い込んでくれたことに感謝する」


 ジョコビッチはナダルと計60回対戦し、通算戦績31勝29敗で勝ち越している。初対戦となった2006年の全仏オープン(French Open)ではナダルが勝利を収め、最後の対戦となった今年のパリ五輪ではジョコビッチが勝利した。

【翻訳編集】AFPBB News

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