NewJeansハニさん、韓国国会で涙の証言 職場いじめ問題で

韓国議会の環境労働委員会（環労委）に出席した女性5人組グループ「NewJeans（ニュージーンズ）」のハニさん（2024年10月15日撮影）。(c) KIM Min-Hee / AFP

【AFP＝時事】韓国の女性5人組グループ「NewJeans（ニュージーンズ）」のメンバー、ハニ（Hanni）さん（20）が15日、韓国議会の環境労働委員会（環労委）に出席し、職場でのいじめについて涙ながらに証言した。


　ベトナム系オーストラリア人のハニさんは、親会社系列の別の女性グループのマネジャーが、そのグループのメンバーに対し、自分を無視するよう指示しているのを聞いたと証言。


「別のグループのメンバー3人とマネジャーを見かけてあいさつした。すると、そのマネジャーが私を見て、メンバーたちに『無視しなさい』と言った」「なぜそんな目に遭わなければならないのか、理解できなかった」と涙ながらに述べた。


　NewJeansは、男性人気グループ「BTS（防弾少年団）」の所属事務所「HYBE（ハイブ）」傘下の「ADOR」に所属している。

　NewJeansのプロデュースを手掛けるミン・ヒジン（Min Hee-jin）氏は、8月にADORのトップを解任され現在、HYBEと法廷闘争を繰り広げている。


　NewJeansのメンバーは先月、緊急配信を行い会社内での嫌がらせについて話した。その中でミン氏のADOR復帰を求めていた。


　ハニさんは自分が経験したいじめには、HYBEとミン氏の対立が関連しているとし「無関係ではなかったはず。けれど、その問題を職場に持ち込むべきではなかった」「このような行動が繰り返されるのを黙って見過ごすことはできないと感じた」と語った。


　ミン氏の後任としてADORのCEOに就いたキム・ジュヨン（Kim Ju-young）氏は委員会で、個人的にはハニさんの話を信じるが、証言を裏付けるCCTVの証拠はないと述べた。


　ミン氏はこれまでに「少女時代（Girls' Generation）」、「EXO（エクソ）」、「SHINee（シャイニー）」などの人気グループを手掛け、K-POPシーンで最も成功したプロデューサーの一人とされる。


　NewJeansは、BTSと並び、HYBE系列で最も成功したK-POPグループの一つ。BTSは現在、メンバーの兵役によって活動休止している。

【翻訳編集】AFPBB News