ロシア、モルドバ大統領選を妨害 米高官

モルドバの首都近郊のバルダルで開かれた選挙集会に出席したマイア・サンドゥ大統領（2024年10月15日撮影）。(c)Daniel MIHAILESCU / AFP

【AFP＝時事】米国家安全保障会議（NSC）のジョン・カービー（John Kirby）戦略広報調整官は15日、今週末に行われるモルドバの大統領選挙について、ロシアが妨害しようとしており、そのために数百万ドルを投じているとの見方を示した。


　モルドバは20日、大統領選挙と欧州連合（EU）加盟の是非を問う国民投票を実施する予定。人口260万人の旧ソ連構成国である同国にとって、極めて重要なイベントとなる。


　カービー氏は記者団に対し、「ロシアはモルドバの選挙とEU加盟に対する妨害工作を活発化させている」と指摘。「ここ数か月間、ロシアはモルドバ大統領選に影響を与えるために数百万ドルを費やしてきた。われわれの分析では、この資金はロシアが支持する政党への援助や、SNSでの偽情報拡散に使われている」と述べた。

　カービー氏はこれまでも、ロシアはモルドバを不安定化させようとしていると非難。昨年には、最終目標は親モスクワ政権の樹立だと語っていた。


　支持率は、親欧州派のマイア・サンドゥ（Maia Sandu）現大統領が他の10人の候補を大幅に上回っている。

【翻訳編集】AFPBB News