アルカラス 「アイドル」ナダルとエキシビで対戦へ

男子テニスのエキシビション大会、「6キングス・スラム」準々決勝。勝利を喜ぶカルロス・アルカラス（2024年10月16日撮影）。(c)Fayez NURELDINE / AFP

【AFP＝時事】男子テニスのカルロス・アルカラス（Carlos Alcaraz、スペイン）は16日、サウジアラビア・リヤドで開催中のエキシビション大会「6キングス・スラム（6 Kings Slam）」で、「アイドル」であるラファエル・ナダル（Rafael Nadal、スペイン）と対決するのは「苦難の時」になるだろうと明かした。


　四大大会（グランドスラム）通算22勝を挙げているナダルは先週、11月にスペイン・マラガ（Malaga）で行われる国別対抗戦デビスカップ（Davis Cup 2024）を最後に現役引退すると発表したが、「6キングス・スラム」では、スペインのスーパースター同士が決勝進出を懸けて対戦することが決まった。

　この日ホルガー・ルーネ（Holger Rune、デンマーク）を6‐4、6‐2で下してナダルとの感情高まる準決勝進出を決めたアルカラスは、「テニスを始めた時から彼の試合を見ている。彼を尊敬して、見て育ってきた。僕のアイドルだったし、今もアイドルのままだ」と語った。


「僕の人生、キャリアにとって本当に大切な人であり、プロテニス選手になりたいと思った理由の一つだった。彼の引退を知るのは、誰にとっても私にとってもつらいことだ」「もう一度彼とコートをともにすることを楽しみたいが、誰にとっても本当につらいことだと思う」


　両者はこれまでツアーで3度対戦しており、ナダルが2勝1敗でリードしている。また2人は今夏のパリ五輪でダブルスを組んでおり、デビスカップでもペアを組むとみられている。


　同日行われたもう1試合では世界ランク1位のヤニック・シナー（Jannik Sinner、イタリア）がダニール・メドベージェフ（Daniil Medvedev）に6‐0、6‐3で快勝し、ノバク・ジョコビッチ（Novak Djokovic、セルビア）との準決勝に駒を進めた。


　シナーは13日に行われた上海マスターズ（2024 Shanghai Rolex Masters）でジョコビッチを破って優勝を飾っている。

【翻訳編集】AFPBB News