引退間近のナダル 「獣」アルカラスに敗れジョコとの3位決定戦へ
AFPBB News / 2024年10月18日 10時29分
【AFP=時事】サウジアラビア・リヤドで開催されている男子テニスのエキシビション大会「6キングス・スラム(6 Kings Slam)」は17日、準決勝が行われ、現役引退が近づいているラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は3-6、3-6のストレートでカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に敗れた。試合後には、自身の身体レベルがトップ選手と比べて大きく劣っていることを認めた。
前週、スペイン・マラガ(Malaga)で11月に行われる国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2024)を最後に競技生活を退くと表明した38歳のナダルは、試合後の記者会見で21歳のアルカラスを「獣」と称するとともに、自身が最高レベルでは戦えないことを認識したと明かした。
また、「ここではあまり重圧はなかった。とにかく楽しもうと心掛けた」「戦う相手が自分よりはるかに調子が良い選手たちであることは分かっていた。なぜなら、彼らはプロツアーに出ていて、優勝しているからね」とも語った。
一方、アルカラスはサウジアラビアの観客が自分に冷たいことは覚悟していた反面、ナダルへの応援を望んでいたといい、「少しもの悲しい。自分にとってはあまり心地の良い瞬間ではなかった」と振り返った。試合に勝ちたかったのは間違いなく、一度コートに入れば相手はもう憧れの存在ではないとしつつ、「この試合は彼のものだと思う」と語った。
19日に行われる3位決定戦では、ナダルとノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が再び相まみえる。ジョコビッチはもう1試合の準決勝でヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に2-6、7-6(7-0)、4-6で敗れた。
この結果、決勝では今年の全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)の王者アルカラスと、同じく全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2024)の王者シナーが激突する。
全仏オープンでの優勝14回を含む四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇るナダルは、ジョコビッチと戦うことについて、「ノバクを迎え撃つのは、ノスタルジックな感覚だ」「もう何度も対戦してきたから、この試合でもう一度プレーできるのはすごく楽しいだろう」と語った。
一方、来月のデビスカップ決勝トーナメントでは、どれくらいの調子でプレーできるか分からないと明かし、「感情面では準備ができている。身体面すなわちテニスのプレーレベルに関しては、(準備するのに)あと1か月ほどある」と話すと、シングルスで十分に戦えないと感じた場合はためらわずに話すとも付け加えた。
【翻訳編集】AFPBB News
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