北朝鮮がロシア派兵 ウクライナ外相、各国に「強い反応」要請

2024年10月16日にロシア極東ウスリースクの軍事施設の訓練場に北朝鮮の要員が集結していると韓国の国家情報院（NIS）が主張する衛星画像。NIS提供（2024年10月18日公開）。(c)AFP PHOTO / AIRBUS DEFENCE AND SPACE VIA SOUTH KOREA'S NATIONAL INTELLIGENCE SERVICE

【AFP＝時事】ウクライナのアンドリー・シビハ（Andriy Sybiga）外相は18日、北朝鮮がロシアに部隊と武器を提供し、同国による侵攻を支援しているとして、同盟諸国に「直ちに強い反応」を示すよう求めた。


　シビハ氏はX（旧ツイッター）に「ロシアは、北朝鮮を戦争の当事者として参加させるなど、侵略行為を極めてエスカレートさせている」と投稿。


「北朝鮮は、武器と兵力でウクライナに対するロシアの侵略行為を支援している」と指摘した上で、北朝鮮側の人員は傭兵（ようへい）ではなく「正規部隊」であり、「ロシアは、使い捨て要員として利用しようとしている」と主張した。


　さらに、「わが国は、欧州大西洋諸国をはじめ、各国に対し、直ちに強い反応を示すよう求める」と訴え、北大西洋条約機構（NATO）への加盟を含め、ウォロディミル・ゼレンスキー（Volodymyr Zelensky）大統領による紛争集結に向けたロードマップを全面的に支援するよう同盟諸国に呼び掛けた。

　韓国の国家情報院（NIS）は18日、北朝鮮の精鋭部隊の第1陣がロシア軍の艦船で極東ウラジオストク（Vladivostok）に移送される様子を捉えた詳細な衛星画像を公開した。


　ウクライナ大統領府高官はAFPに対し、北朝鮮の特殊部隊要員1500人前後が既にロシア極東地域で訓練を受けているとの見方を示した。


　韓国の情報機関による発表を受け、フランスと英国は懸念を表明している。

【翻訳編集】AFPBB News