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「私たちの土地を返せ」 豪議員、英国王に叫ぶ

AFPBB News / 2024年10月21日 14時55分

オーストラリア・キャンベラの連邦議会議事堂で歓迎式典に出席した英国のチャールズ国王とカミラ王妃に対し、非難の声を上げるリディア・ソープ上院議員(中央、2024年10月21日撮影)。(c)LUKAS COCH / POOL / AFP

【AFP=時事】オーストラリアで21日、連邦議会を訪問したチャールズ英国王(King Charles)に対し、先住民のリディア・ソープ(Lidia Thorpe)上院議員が反植民地主義的な言葉を浴びせる一幕があった。


 チャールズ国王の演説後、無所属のソープ氏は約1分間にわたり、「私たちの土地を返せ!私たちから盗んだものを返せ!」などと叫び、痛烈に非難した。


 ソープ氏は「ここはお前の土地ではない、お前は私の王ではない」と言い放ち、欧州の入植者によるオーストラリア先住民の「虐殺」を非難した。


 オーストラリアは100年以上にわたり英国に植民地として支配された。その間に数千人のアボリジニが殺害され、コミュニティー全体が強制移住させられた。




 オーストラリアは1901年に実質的に独立したが、完全な共和制には移行せず、現在の国家元首はチャールズ国王となっている。


 チャールズ国王は9日間で、オーストラリアとサモアを訪問する。


 ソープ氏は政治的な注目を集める行為と強い反王室的姿勢で知られている。


 オーストラリアでは議員就任の際に国家元首に忠誠を誓うことが求められるが、ソープ氏は2022年の就任式で、右の拳を突き上げて不本意であることを示しながら、当時の国家元首、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)に忠誠を誓った。


 この行為について、ソープ氏は上院議会議長から叱責を受けた。

【翻訳編集】AFPBB News

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