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ラトビア、ロシア語話者の議員に公用語能力試験

AFPBB News / 2024年11月1日 10時32分

ラトビアの首都リガで行われた旧ソ連の記念碑撤去を求めるデモ(2022年5月20日撮影、資料写真)。(c)Gints Ivuskans / AFP

【AFP=時事】バルト3国ラトビアの議会は10月31日、少数派のロシア語話者を代表する政党の議員に対し、職務遂行にふさわしいラトビア語力を有するかどうかを確認するために語学試験を受けるよう命じることを採決した。


 同国の公用語はラトビア語で、規則によれば、議員は最高レベルのラトビア語能力を求められる。


 だが2022年に実施された前回の総選挙以来、ロシア語話者を代表する政党「安定のために」のビクトルス・プッカ(Viktors Pucka)議員がこの要件を満たしていないのではないかと疑われている。


 プッカ氏は必要な語学試験を受けなかったとして繰り返し罰金を科されてきた。先週になってようやく試験を受けたが、不合格だった。




 議会は10月31日、プッカ氏にラトビア語能力試験の受験を命じることを採決し、2回の受験機会を与えることを決定した。


 プッカ氏はこの採決を前に記者団に対し「試験結果がどうあれ、私にとってはラトビアが祖国であり、(東部)ラトガレ(Latgale)地方が故郷だ。ラトビアに神のご加護を」と述べた。


 前例のない事態で、プッカ氏は5か月の期限内に合格できない場合、議席を失う可能性がある。


 1991年にソ連から独立したラトビアは、人口約180万人の約4分の1をロシア系が占めるが、公の場でのロシア語使用を制限する取り組みを行っている。


 例えば教育改革により、公立学校の教授言語をラトビア語のみとすることを義務付けた。このため、ロシア語で授業を行ってきた教育機関は、ラトビア語への切り替えを余儀なくされている。


 また、必要最小限のラトビア語を話すことを義務付ける新規則に従わないロシア系住民に対し、出国命令を出し始めている。

【翻訳編集】AFPBB News

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