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イスラエル軍、レバノン東・南部都市空爆 世界遺産の神殿所在地も

AFPBB News / 2024年11月1日 17時26分

レバノン東部バールベック郊外で、イスラエル軍の空爆を受けて立ち上る煙。手前には古代ローマの遺跡であるジュピター神殿(右)とバッカス神殿(左)の円柱が見える(2024年10月31日撮影)。(c)Nidal SOLH/AFP

【AFP=時事】イスラエル軍は10月31日、レバノン東部の主要都市バールベック近郊と南部の沿岸都市ティール付近を空爆した。攻撃は両地域への退避警告の直後に行われた。レバノン国営通信社NNAが伝えた。

民間防衛当局は、ティール付近への爆撃で建物6棟が破壊されたと発表した。NNAによると、爆撃は近郊にあるパレスチナ難民キャンプから人々が避難する中、行われた。難民キャンプに対しても退避警告が出ていた。

NNAは「敵(イスラエル軍)の戦闘機」が、イスラム教シーア派組織ヒズボラ系の救助隊も攻撃したと報道。その隊員の「救助を試みた救急隊」も2度にわたり攻撃されたと伝えた。

空爆についてイスラエル軍は、ヒズボラの「指揮統制センター、テロリストの本部、その他テロリストのインフラ」を攻撃したと発表した。



NNAはまた、イスラエル軍がバールベック近郊で「4回の空爆を行った」と報じた。同市に対しては、2日連続で退避警告が出されていた。

バールベックは毎年開催される国際音楽祭で世界的に知られている。また、同市にある世界最大級のローマ神殿群は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産にも登録されている。

この古代遺跡も退避警告の範囲に含まれていたが、これまでのところ被害は出ていない。

【翻訳編集】AFPBB News

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