スペイン、被災地に兵士ら1万人増派 死者210人超に

スペイン東部バレンシア自治州で、捜索救助活動に当たる治安警備隊やスペイン軍緊急部隊（UME）のメンバーら（2024年11月2日撮影）。(c)Manaure Quintero / AFP

【AFP＝時事】スペインのペドロ・サンチェス（Pedro Sanchez）首相は2日、記録的な豪雨に伴う洪水に見舞われた東部バレンシア（Valencia）自治州に1万人の兵士や警察官を増派すると発表した。同州ではこれまでに213人の死亡が確認された。洪水発生から4日が経過し、生存者発見の希望は薄れてきている。


　同州では、数千人規模の治安部隊と救急部隊による必死の捜索が続けられている。


　サンチェス首相はテレビ演説で、今回の洪水は今世紀に欧州で発生した洪水の中で2番目に多い犠牲者を出したとして、救援要員の大規模な増派を発表。バレンシア州知事による兵士5000人の増派要請を受け入れたほか、警察・治安部隊からも5000人を追加派遣すると通知したと述べた。

【翻訳編集】AFPBB News