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懲戒免職受けた英警察官、1年で約600人 前年比50%増

AFPBB News / 2024年11月5日 13時30分

英ロンドン警視庁の警察官。ロンドンで(2024年8月15日撮影、資料写真)。(c)HENRY NICHOLLS / AFP

【AFP=時事】英国で5日、イングランドとウェールズで今年3月までの1年間で懲戒免職処分を受けた警察官は前年度の394人から50%増となる600人近くに上るとの報告書を独立公共機関である警察大学校(College of Policing)が発表した。一連の不祥事を受け、警察幹部は市民の信頼回復に努めている。


 イングランドとウェールズでは、43の警察組織に14万7000人以上の警察官が所属している。


 懲戒免職処分を受けた600人近くのうち74人は、性犯罪や職権乱用によるもので、18人は児童のわいせつ画像所持が理由だった。最も多いのは不正行為で125人。71人は差別行為が理由だった。


 2021年にロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)の現職警察官がサラ・エバラード(Sarah Everard)さんを誘拐・レイプ・殺害し、終身刑を言い渡された事件以降、英国警察の評判は地に落ちている。




 昨年も、ロンドン警視庁の警察官が女性12人に対するレイプを含め、71件の性犯罪で36回の終身刑を言い渡されるショッキングな事件が起きた。


 警察大学校のトム・ハーディング(Tom Harding)本部長補はこうした事態について、「極めて残念だ」としつつ、免職になった人数は「問題のある警察官を迅速に特定・対処する手続きが有効かつ強力」な証拠でもあるとの見方を示した。


 ロンドン警視庁は昨年1月、3万4000人の警察官のうち1071人が家庭内暴力や女性・少女への暴力容疑で捜査対象となっていると公表していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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