米LA近郊で山火事、強風にあおられ制御不能に

米カリフォルニア州カマリロで、山火事の消火作業に当たる消防隊員（2024年11月6日撮影）。(c)ETIENNE LAURENT/AFP

【AFP＝時事】米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で6日、非常に強い風にあおられる形で、山火事が急速に広がっている。制御不能な火災の中、住民数千人に対して避難命令が出された他、病院に搬送された負傷者も報告されている。


風速36メートルを超える強風の中、山火事は6日朝、ロサンゼルス北西約65キロのムアパーク近くで発生。


火は急速に広がり、ベンチュラ郡消防当局によると、午後には焼損面積は4200ヘクタールとなった。火の手は、人口約7万人のカマリロ郊外にまで及んだ。地元放送局は、カマリロハイツにある複数の高級住宅が炎に包まれる様子を伝えた。


被災地の状況が非常に危険なため、消防当局も被害を受けた住宅の正確な数を把握できていない。また、負傷者数についても現時点では確認できていないが、当局は病院に搬送された人がいると述べた。

ベンチュラ郡消防署長のダスティン・ガードナー氏は、消防隊員が全力で住民の避難に当たっていると説明。火災は制御不能な状態にあるとし「火災の広がりは非常に速い」と述べた。


ロサンゼルスではこのほか、大西洋沿いのマリブでも火災が起きており、南カリフォルニア有数の高級住宅地に火の手が迫っている。

【翻訳編集】AFPBB News