クマに扮して高級車を損傷 米加州で保険金詐欺

米カリフォルニア州で起きた保険金詐欺事件の容疑者宅で見つかったクマの着ぐるみ（2024年11月13日撮影）。(c)California Department of Insurance/AFP

【AFP＝時事】米カリフォルニア州で13日、クマに扮（ふん）して所有する高級車に傷をつけ、保険金をだまし取ろうとした4人の容疑者が逮捕された。4人は保険金詐欺と共謀の罪で訴追された。

4人は、ロサンゼルス郊外の山間部に位置するレークアローヘッドで高級車、ロールスロイス「ゴースト」を駐車していたところ、クマが侵入し、座席やドアを傷つけられたとして、保険会社に14万ドル（約2200万円）超の保険金を請求した。「ゴースト」の価格は数十万ドルとされる。

証拠として、被害状況の写真と、防犯カメラの映像を提出した。映像には、車内に動物がいる様子が映っていたという。

しかし、保険会社は不審を抱き、警察に通報した。

州保険局は、「ビデオを精査した結果、（車内にいたのは）クマの着ぐるみをかぶった人間であることが判明した」とし、「容疑者宅からは着ぐるみが発見された」ことを明らかにした。

その後、捜査官が過去の記録を調べたところ、同じ場所で、別の高級車がクマに傷つけられたとして今回とは別の保険会社に保険金給付を求めた2件の事案も確認した。2件とも、同じ「クマ」が車両の周りをうろつく映像が添えられていた。

カリフォルニア州に生息するクロクマは、食べ物を求めて車両の中に侵入し、損害を与えることがある。

【翻訳編集】AFPBB News