F1で通算4度のタイトル獲得を果たした偉大なドライバー

2000年からはサーキットで圧倒的な強さを見せつけ5連覇を達成し、それまでファンジオが保持していた歴代1位のタイトル獲得数を更新。GP通算91勝は、ルイス・ハミルトンに破られるまで歴代最多記録となっていた。

2013年のスキー事故で脳に重度の損傷を受けて以降、スイスの自宅で家族の看護を受けている。

名言：「ただの平凡なドライバーでいることは、自分の野望ではなかった。それは自分のスタイルではない」

■セバスチャン・ベッテル

タイトル獲得：2010年、11年、12年、13年

マシン：レッドブル

シューマッハが最後にタイトルを獲得してから6年後、もう一人のドイツ人ドライバーであるベッテルがF1で確固たる地位を築いた。2007年に20歳の誕生日直前に米国GPでF1デビューを果たし、2009年にレッドブルへ移籍した。

史上最年少で年間優勝を果たした後、フェルナンド・アロンソを3度も2位に抑えるなどして4連覇を達成。2013年の選手権制覇は、21年にフェルスタッペンが初めて世界王者となるまでレッドブルにとって最後のタイトルとなっていた。

名言：「負けず嫌いなのは事実だ。なぜうそをつく必要がある？ 負けるのが得意だったらF1にはいないだろう」

■ルイス・ハミルトン

タイトル獲得：2008年、14年、15年、17年、18年、19年、20年

マシン：マクラーレン、メルセデスAMG

それまで白人が独占していたF1界で、ルイス・ハミルトンは初の黒人ドライバーとなり、初の黒人王者として新たな土壌を開拓した。その立場を活用して多くの社会問題を訴えたが、最も重要な行動を示したのはサーキットで、メルセデスチームとともにライバルを圧倒した。

2008年にマクラーレンで初めてのタイトルを獲得した後、メルセデスに移籍して7年間でさらに6度の選手権制覇を達成。21年シーズンは最終戦のアブダビGPでレースディレクターが物議を醸す決定を下したことでフェルスタッペンの年間優勝が確定し、8回目のタイトル獲得を逃した。

名言：「遅くブレーキを踏む勇気がないなら、それはそちらの問題だ」

【翻訳編集】AFPBB News