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リトアニアで貨物機墜落、1人死亡 ドイツは外国の関与示唆

AFPBB News / 2024年11月26日 12時38分

リトアニアのビリニュス国際空港付近で貨物機が墜落した現場(2024年11月25日撮影)。(c)Petras MALUKAS/AFP

【AFP=時事】リトアニアの首都ビリニュスの空港付近で25日、ドイツ物流大手DHLの貨物機が墜落し、スペイン人の乗員1人が死亡した。ドイツ当局は外国が関与した可能性を示唆している。

警察とDHLによると、独ライプチヒからビリニュスへ向かっていた貨物機は着陸直前、空港から約1キロの地点で墜落。数百メートルを滑走しながら複数の建物に衝突した。

墜落現場の映像では、緊急当局によって封鎖された住宅地に機体の残骸と燃える貨物が散乱する様子が確認された。

リトアニアのラウリナス・カスチュナス国防相は記者会見で「破壊工作やテロ行為を示唆する兆候や証拠はこれまでのところない」と語った。原因特定には「約1週間かかる」と付け加えた。



ダリウス・ヤウニシュキス国家保安局長も、バルト三国の一角であるリトアニアは「一段と攻撃性を増すロシア」に対峙(たいじ)しており、「テロの可能性を排除できない」としながら、「現時点では何も断定したり非難したりすることはできない」と述べた。

イングリダ・シモニテ首相も、「結論を急がないように」とSNSで呼び掛けた。

一方、ドイツのアナレーナ・ベーアボック外相は「これが事故だったのか、それとも新たなハイブリッド攻撃だったのか、われわれは真剣に問わなければならない」と語った。

「ハイブリッド攻撃」という用語は、インフラ破壊工作やサイバー攻撃など、従来の軍事戦術を用いない攻撃を指す際に使われることが多い。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、欧州諸国はロシアの関与が疑われる行動について、この用語を頻繁に使用している。

リトアニア当局は今月、西側諸国へ向かう航空機で発火装置を発送した事件の刑事捜査の一環として、容疑者を逮捕している。

ポーランドとリトアニアのメディアによると、発火性物質が仕込まれた電動マッサージ器などが7月にリトアニアから英国に送られ、ポーランドの首都ワルシャワ郊外で起きたトラック火災の原因となった可能性が取り沙汰されている。

また英警察の反テロ部局は先月、今年初めに小包が中継所で炎上した事件について捜査していると発表した。先に類似する事件が発生したドイツは、ロシアを非難している。

リトアニアのケストゥティス・バドリス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、こうした一連の事件についてロシアを非難。今月、リトアニアのニュース専門ラジオ局に対し、「こうした作戦の出所がどこかは分かっている。それはロシア軍の情報機関だ」「何も対策を取らなければ、新たな行動にエスカレートするだけだ」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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