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女性殺害10分に1人の割合 身近な相手が加害 国連報告書

AFPBB News / 2024年11月26日 15時43分

トルコ・イスタンブールで、「女性に対する暴力撤廃の国際デー」のデモ行進に参加し、男に殺害された娘の写真を掲げる女性(中央、2024年11月25日撮影)。(c)KEMAL ASLAN / AFP

【AFP=時事】国連は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」となる25日、昨年は世界で10分に1人の割合で女性・少女がパートナーもしくは親族に殺害されたとする報告書を発表し、フェミサイド(女性や少女を標的とした殺人)は依然として「驚くほど高いレベル」にあると警鐘を鳴らした。

国連薬物犯罪事務所(UNODC)とUNウィメンが共同で発表した報告書によると、昨年、世界中で殺害が確認された女性・少女は8万5000人近くに上った。

このうち約60%に相当する5万1000人以上は、パートナーもしくは親族によって殺害されており、10分に1人が自分にとって最も身近な相手に殺されたということになる。

「女性と少女にとって、家庭は、自分の命を奪われる恐れがある最も危険な場所」と報告書は指摘した。



根深い男女不平等と有害な固定観念により、女性・少女の殺害は「驚くほど高いレベル」にとどまっているとしている。

UNODCのガーダー・ワーリー事務局長は、「女性への暴力を永続させる性別への偏見、権力の不均衡、有害な規範に対処し、解体しなければならない」と訴えた。

フェミサイドは繰り返される暴力の「最終形態」であり、そこに至るまでに接近禁止命令などの措置によって防げる可能性があると、フランスをはじめとするさまざまな国のデータは示している。

UNウィメンのシマ・バホウス事務局長は、女性・少女に対する暴力を食い止めるには、強力な立法、政府の説明責任の強化、女性の権利団体などへの制度的機関への資金増加が必要だと主張している。

同報告書は、107の国と地域からの入手可能なデータと、国連加盟国の回答からUNODCが収集した情報に基づいている。

【翻訳編集】AFPBB News

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