映画『オズの魔法使』のルビーの靴、競売へ

英ロンドンで公開された、映画『オズの魔法使』で女優ジュディ・ガーランドが履いたルビーの靴（2024年11月27日撮影）。（c）Justin TALLIS/AFP

【AFP＝時事】ミュージカル映画の名作『オズの魔法使』で女優ジュディ・ガーランドが履いた「ルビーの靴」が来月、競売にかけられる。

米競売会社ヘリテージ・オークションズは12月7日にダラスで行われる競売を前に、英ロンドンでこの靴を公開した。予想落札価格は最高300万ドル（約4億5000万円）とされる。

スパンコールで覆われ、リボンが付いたこのパンプスについて、ヘリテージ・オークションズのニッキ・ヘイル氏は「他に類を見ない伝説的な存在」とコメント。「『オズの魔法使』は、世界中の誰もが知っているカルト的な古典映画として、時を超えて愛され続けている」とAFPに語った。

1939年の映画のために作られたルビーの靴は現在4足のみ現存しており、今回出品されるものは1970年からコレクターが所有していた。

この靴はミネソタ州グランドラピッズにあるジュディ・ガーランド博物館に保管されていたが、2005年に謎の消失を遂げた。

米ドルで6桁の報酬金が提示され、米連邦捜査局（FBI）が捜索に関与したにもかかわらず、2018年になってようやく発見された。

靴を盗んだテリー・マーティン氏（76）は、靴が本物のルビーで覆われていると思い込み、犯行に及んだと供述。今年1月に執行猶予付きの禁錮刑を言い渡された。

【翻訳編集】AFPBB News