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火災による大気汚染が原因の死者、年間150万人超 論文

AFPBB News / 2024年11月28日 15時48分

スモッグに覆われたインドのチャンディーガル(2024年11月17日撮影)。(c)AFP

【AFP=時事】火災による大気汚染に関係した死者は世界中で年間153万に上っているとする論文が28日、英医学誌ランセットで発表された。このうち大多数は途上国で報告されたという。

国際的な研究チームは、山火事と、野焼きなどの農地での計画的火災を含む「景観火災」に関する既存のデータを調査した。

2000〜2019年には、火災による大気汚染に関係した心疾患による死者は年間約45万人。火災によって大気に放出された煙や微粒子に起因した呼吸器疾患による死者は22万人だった。

景観火災による大気汚染に関連した死者数は、合計で年間153万人に上ったとしている。

このうち90%以上は低・中所得国に集中し、40%近くがサハラ砂漠以南のアフリカ諸国だった。また、死者数が最も多いのは中国、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、インド、インドネシア、ナイジェリアだった。



研究チームは、こうした格差は、富裕国に比べて温室効果ガスの排出量が少ない貧困国の方が、より被害を受ける「気候の不正義」を浮き彫りにしていると指摘。

最も被害が大きい国々の国民に対する財政・技術的支援の強化を呼び掛けている。

【翻訳編集】AFPBB News

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