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ロシア国営TV、西部クルスク州で拘束の英国人「インタビュー」放映

AFPBB News / 2024年11月29日 11時7分

ウクライナ北部スムイ州で、隣接するロシア西部クルスク州までの距離を示す道路標識(2024年8月13日撮影)。(c)Roman PILIPEY/AFP

【AFP=時事】ロシア国営テレビ・ロシア1は27日夜、西部クルスク州でウクライナ側として戦闘に参加中に捕らられた英国人男性ジェームズ・アンダーソン氏(22)に記者が質問する映像を放映した。同州ではウクライナ軍が越境攻撃を行っている。

ロシアはウクライナ側について戦闘に加わり、捕らえられた外国人を捕虜ではなく、傭兵(ようへい)として扱っている。アンダーソン氏は「テロ攻撃」の実行および傭兵としての戦闘行為の罪で起訴された。それぞれ20年以下と15年以下の懲役刑を科される可能性がある。

映像に登場したアンダーソン氏は頭を丸刈りにされ、手錠をかけられ、囚人服を着ていた。落ち着いた様子で、従軍記者にタトゥーを見せながら、民間人は一人も殺していないと語った。



ロシアのテレビでは、アンダーソン氏は志願者で構成された「アレイ(アレス)」と呼ばれる「ネオナチ大隊」で戦っていたと報じられている。そこで記者が英語で「あなたはナチスか」と尋ねると「違う」と答えた。

アンダーソン氏は、クルスク州での戦闘ではデンマーク人ともう1人の英国人が一緒だったと述べた。2人も捕らわれたかどうかは明らかになっていない。

画面に映ったアンダーソン氏の手は爪に泥が入って汚れており、不衛生な環境下での拘束を示唆していた。

ロシア語の吹き替えで放映されたコメントの中で、アンダーソン氏は今月15日にクルスク州で戦闘を開始し、23日に捕らえられたと述べたとされる。

同氏への尋問の映像は先週末、テレグラムのロシア大統領府系チャンネルで初めて公開された。

アンダーソン氏は英オックスフォードシャー州バンベリーの出身。

ロシアは先月、ウクライナ側の傭兵として戦ったとされる72歳の米国人に対し、懲役約7年を言い渡した。このスティーブン・ハバード受刑者の裁判は、2年以上拘束された後、非公開で行われた。

【翻訳編集】AFPBB News

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