英下院、安楽死法案を可決 審議は継続

英ロンドンの議会議事堂の外で、安楽死合法化法案の可決に喜ぶ支持者（2024年11月29日撮影）。（c）BENJAMIN CREMEL/AFP

【AFP＝時事】英議会下院で29日、イングランドとウェールズで終末期患者の安楽死を認める法案の第1回採決が行われ、賛成330、反対275で可決された。法案については今後も精査が続けられ、下院での2回目の採決および上院での審議が行われる。

議会では、5時間近くにわたって感情的な議論が行われ、議会の外では、法案に反対する人々が抗議の声を上げた。

法案可決を受け、審議は次の段階に進み、議会で修正案の提示などが行われるもようだが、議論は紛糾する可能性が高い。その後、下院での2回目の採決および上院での採決に持ち込まれる。

このプロセスは数か月かかる見込みで、最終的に可決された場合、法改正が行われるのは数年先になると予想される。

下院では2015年にも同様の法案が審議されたが、この時は否決された。しかし、最近の世論調査では、末期患者に自らの命を終える選択肢を認める安楽死の合法化について、賛成派が増えてきている。

【翻訳編集】AFPBB News