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ウクライナがシリア反政府勢力を支援 ロシア国連大使

AFPBB News / 2024年12月4日 10時49分

反政府勢力に制圧されたシリア北部アレッポ北部からラッカ西郊に非難してきたクルド人(2024年12月3日撮影)。(c)Delil souleiman/AFP

【AFP=時事】ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は3日、ウクライナ国防省情報総局(GUR)がシリアのバッシャール・アサド政権軍と戦う反政府勢力を支援していると非難した。

ネベンジャ大使は国連安全保障理事会で、イスラム主義組織タハリール・アルシャーム機構(HTS)などのシリア反政府勢力は、「ウクライナから支援を受けているという事実を隠さないばかりか、公然と誇示している」と主張。

GURがシリア北西部の「戦闘員に武器を供与した」ことを示す「特定可能な痕跡」があったと続けた。

さらに、「GUR出身のウクライナ人軍事教官が駐在し、HTSの戦闘員に戦闘訓練を施している」と述べ、シリアに駐留しているロシア軍を標的とするものも含まれると指摘した。



HTSが主導する反政府勢力は先週、新たな攻勢を開始。前線で長く膠着(こうちゃく)状態が続いていたシリア内戦の戦況は大きく動き、反政府勢力は第2の都市アレッポを制圧した後、第4の都市ハマに進軍している。

ロシアはアサド政権の主要同盟国の一つ。2015年にロシア軍がシリア内戦に介入したことで、戦況は政府軍有利に傾いた。

新たな攻勢の中、シリア政府軍司令部は、ロシア空軍の支援を得て北部ハマ、イドリブ両県で「テロ組織」を空爆したと発表した。

一方のウクライナ外務省は2日、シリアでの最近の戦闘激化について、「主な責任」はロシアと、同じくアサド政権を支援しているイランにあると批判。

アサド政権が2014年のロシアによるクリミア半島の一方的な併合を承認したことを非難するとともに、ウクライナ人もイランで開発された無人機の標的にされていると主張した。

さらに、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に言及し、「ロシアの独裁者プーチンとイランの同盟勢力は、シリアのかいらい政権が支配権を失わないようあらゆる努力を続けている」と非難。アサド政権について、「非人道的な残虐行為、圧制、犯罪を行っているというのがシリア国民の大多数の見方だ」と続けた。

【翻訳編集】AFPBB News

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