ガザにイスラエル基地建設 報道に米懸念

イスラエルの攻撃により壊滅的な被害を受けたパレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で、がれきの中から日用品を拾う少年（2024年12月3日撮影）。(c)Omar AL-QATTAA/AFP

【AFP＝時事】米国務省は3日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区で恒久的な基地建設を加速していると米紙ニューヨーク・タイムズが報じたのを受け、これに反対する意向を示した。

ニューヨーク・タイムズは、衛星画像の分析から、ガザ中部で600棟以上の建物が取り壊され、基地建設の加速が見て取れるとし、イスラエルの長期的な駐留が示唆されていると報じた。

国務省は報道について確認できていないとしたが、戦闘激化当初にアントニー・ブリンケン国務長官が、イスラエルのガザへの恒久的な駐留に反対していることを指摘。ベダント・パテル報道官は、「もしそれ（報道内容）が真実であれば、ブリンケン長官が示した原則の多くとは一致しない」と述べた。

また「ガザの領土が減少してはならない。それに加え、パレスチナ人が強制的に追い出されることもあってはならない」とも述べた。

ニューヨーク・タイムズは、工事の拡大は作戦上の理由によるものであり、建物は迅速に取り壊される可能性があるとするイスラエル軍の報道官の言葉を引用し伝えた。

【翻訳編集】AFPBB News