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シリア民間防衛隊、秘密地下房の地図求めロシアに協力要請

AFPBB News / 2024年12月11日 11時54分

シリア・ダマスカスにあるサイドナヤ刑務所で、「ホワイト・ヘルメット」のメンバーと専門家が地下房を捜す活動を見守る人々(2024年12月9日撮影)。(c)OMAR HAJ KADOUR / AFP

【AFP=時事】シリアの救助ボランティア団体「ホワイト・ヘルメット(正式名称:シリア民間防衛隊)」は10日、国外脱出したバッシャール・アサド前大統領が滞在しているロシアに対し、同氏に圧力をかけ、政権下で拘束した人々のリストと秘密の収容施設の情報を提供するよう求めた。同団体は、時間と闘いながら被拘束者の解放を目指している。

ホワイト・ヘルメットは、「国際的な仲介機関を通じて国連に要請を送り、ロシアがアサド氏に圧力をかけ、秘密の収容施設の地図と被拘束者のリストを引き渡すよう要求した」としている。

シリアでイスラム主義の反政府勢力が権力を掌握してアサド氏を追放して以降、ホワイト・ヘルメットは悪名高い政府の刑務所に拘束されていた大勢の人々を解放するために奮闘している。



2011年の内戦勃発以降、アサド政権は拷問、レイプ、裁判なしの処刑など、さまざまな人権侵害を行ってきたとされる。

英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団」は2022年、国内の刑務所では推定10万人以上が死亡し、その多くは拷問によるものだったと報告。

また、アサド政権下での残虐行為の象徴とされ、激しい拷問が行われていたサイドナヤ刑務所には約3万人が拘束され、このうちわずか6000人しか釈放されていないと指摘していた。

ホワイト・ヘルメットは10日、サイドナヤ刑務所で「隠された地下房」を捜しているとし、その後、新たな被拘束者の発見には至らなかったと発表した。

サイドナヤ刑務所には、気密扉の奥に封鎖されている地下が何層かあると考えられており、当局に拘束された家族が秘密の地下牢に閉じ込められていると確信している市民も多数いる。

釈放されなかった被拘束者の大半は公式には行方不明とされている。当局者に法外な賄賂を渡した場合を除き、家族に死亡証明書が届いた例はほとんどない。

【翻訳編集】AFPBB News

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