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「モンスター」のような日本企業で搾取 エクアドル人労働者が非難

AFPBB News / 2024年12月11日 16時8分

エクアドル・キトで記者会見をする古川拓殖エクアドルの元従業員セグンド・オルドネスさん(右)らとエキュメニカル人権委員会の代表(左、2024年12月10日撮影)。(c)Rodrigo BUENDIA/AFP

【AFP=時事】エクアドルにある日本の繊維会社、古川拓殖エクアドルの元従業員らが10日、同社での劣悪な生活と労働条件について会見で語った。エクアドルの憲法裁判所は先週、従業員を奴隷のような環境で働かせていたとの判断を下し、同社に損害賠償を求めた。

首都キトにあるエクアドルのエキュメニカル人権委員会の本部で会見を行った元従業員らは、農園内にある不衛生で過密状態のキャンプでの出産を強いられ、労働中に負傷しても適切な医療を受けさせてもらえなかったと証言した。

憲法裁判所は先週、古川拓殖に対し、訴えを起こした342人にそれぞれ12万ドル(約1800万円)、総額約4100万ドル(約62億円)を支払うとともに、公開謝罪を行うよう命じた。



2021年時点で、エクアドルにある古川拓殖の高級繊維アバカのプランテーションは、太平洋沿岸の3州で約2万3000ヘクタールに及んでいる。

会見に臨んだ農業従事者セグンド・オルドネスさん(59)は、「私たちが向き合ってきたのは、古川というモンスターだった」と主張した。

プランテーションでは医療を受けられず、仕事中の事故で9人が亡くなったと振り返り、「友人の一人が切断事故に遭った時、私たちは大雨の中で働いていた。はらわたが煮えくり返る思いがした。友達が動物のように血を流しているのを目にしても、誰も何もしなかった」と語った。

マリア・ゲレロさん(39)は、子どもの時にきょうだい6人と共に両親に連れられて古川拓殖の農園に移り住んだ。それから30年間、他の場所を知ることなく、ここで夫と出会い、7人の子どもをもうけた。

「私はあの会社で子どもたち全員を出産した。産後検診も妊娠中の検診も受けなかった。そのことは、心の傷としてずっと消えないと思う」と話した。

【翻訳編集】AFPBB News

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