パパダキスとハベルがアイスショーで同性ペア フィギュアスケート

2022年のフィギュアスケート世界選手権・アイスダンスで金メダルを獲得したガブリエラ・パパダキス（中央下）と銀メダルを獲得したマディソン・ハベル（左下、2022年3月26日撮影）。(c)Pascal GUYOT/ AFP

【AFP＝時事】五輪のフィギュアスケート・アイスダンスで金メダルを獲得しているガブリエラ・パパダキスとマディソン・ハベルが14日、来年2月にスイスで行われるアイスショーで同性カップルとしてペアを組むことを発表した。

フランス出身のパパダキスとアメリカ出身のハベルは、2月にスイスの各都市で開催される「アート・オン・アイス」に参加する。

パパダキスは、「世界初」と表現する試みによって、「私たちのスポーツがもっと包摂的に、現代的に、勇敢になれるということを示したい」と語り、さらに「常に女らしく、か弱く、さらには繊細であってほしいという、女子選手への固定観念を打破したい」と述べた。

ハベルも「このプロジェクトを通じて、誰もが自分の考え方やアイデンティティに関係なく、氷上で居場所を見つけられる未来が近づくことを夢見ている」と付け加えた。

主催者のオリバー・ヘーナー氏は、このショーが「すべての人間の内なる旅」にスポットライトを当てるものだと説明し、「フィギュアスケートの世界に小さな革命を起こしたい」と述べた。

パパダキスはギヨーム・シゼロンとのペアで2018年の平昌冬季五輪で銀メダル、2022年の北京五輪で金メダルを獲得。世界選手権でも5度のタイトルを獲得し、今月に現役引退を発表した。ハベルとパートナーのザカリー・ダナヒューは、北京五輪の団体で金メダル、アイスダンスで銅メダルを獲得し、世界選手権では3度準優勝している。

【翻訳編集】AFPBB News