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国連特使、シリア紛争「終わっていない」 制裁解除が再建の鍵に

AFPBB News / 2024年12月18日 11時41分

スイス・ジュネーブで、シリア情勢に関する記者会見に臨む国連のゲイル・ペダーセン特使(2024年12月10日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI/AFP

【AFP=時事】国連のゲイル・ペダーセン特使(シリア担当)は17日に開かれた安全保障理事会のシリア情勢をめぐる会合で、バッシャール・アサド政権崩壊後も「紛争は終わっていない」と語った。また、イスラエルに対して占領下のゴラン高原での入植活動を全面停止するよう求めたほか、対シリア制裁の解除が今後の支援の鍵となるとの考えを示した。

ペダーセン氏は、シリア北部において、同地域での停戦が仲介される前の2週間でトルコに支援される勢力とクルド人勢力との間で「大規模な敵対行為」があったと指摘。「5日間の停戦が終わり、軍事的なエスカレーションが見られるとの報告に深刻な懸念を抱いている」と述べた。

同氏の発言の直後、米国は、北部の紛争地マンビジでの両勢力間の停戦を今週末まで延長する取り決めを仲介したと発表した。



ペダーセン氏は、シリアへの「広範な支援」を呼び掛けるとともに、紛争に伴う荒廃からの国家再建に向け制裁の停止を求めた。

一方、イスラエルが1967年にシリアから奪取し、1981年に併合したゴラン高原での入植拡大を計画していることについて、「イスラエルは占領下のゴラン高原でのすべての入植活動を停止しなければならない。シリアの主権と領土の一体性に対する攻撃はやめるべきだ」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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