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「トルコがシリア乗っ取り」トランプ氏主張をトルコ外相が否定

AFPBB News / 2024年12月19日 10時35分

ドナルド・トランプ米大統領(左、肩書は当時)とトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2019年12月4日撮影)。(c)PETER NICHOLLS / POOL / AFP

【AFP=時事】ドナルド・トランプ次期米大統領がシリア旧反体制派によるバッシャール・アサド政権打倒はトルコによる「非友好的な乗っ取り」だと主張したのを受け、トルコ政府は18日、これを否定した。

トルコのハーカン・フィダン外相は中東の衛星テレビ、アルジャジーラのインタビューで、「われわれはこれを乗っ取りとは呼ばない。なぜなら、シリアで起きていることをそのような言葉で表現するのは重大な間違いだからだ」「シリア国民にとっては乗っ取りではない。乗っ取りという要素があるとすれば、いま乗っ取りを行っているのはシリア国民の意思だ」と述べた。

トランプ氏は16日、記者団に対し、「(シリアに)入った人々はトルコの支配下にあるが、まあいいだろう」「トルコは非友好的な乗っ取りを行ったが、多くの命が失われることはなかった」と主張した。



シリアで2011年に勃発(ぼっぱつ)した内戦の当初から、トルコは反体制派の主要な支援国と見なされてきた。

トルコはシリアから反体制派の政治家や数百万人の難民を受け入れ、アサド政権軍と戦う反体制派を支援してきた。

フィダン外相は、最終的にシリアを支配する勢力がトルコだと位置付けるのは間違いだと主張。

「それはわれわれが最も望まないことだ。われわれは中東での出来事から大きな教訓を得ている。中東を破壊したのは支配の文化に他ならないからだ」「したがって、これはトルコによる支配でも、イランによる支配でも、アラブによる支配でもない。だが、協力は不可欠のはずだ」

「シリア国民とわが国との連帯に関して、今、われわれがシリアを支配しているかのように見なされたり定義されたりするようなことがあってはならない」と訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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