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体重増のフューリー、ウシクとの再戦で「戦争」を宣言

AFPBB News / 2024年12月21日 12時43分

ボクシング、WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチを控え、前日計量に臨むオレクサンドル・ウシク(中央左)とタイソン・フューリー(中央右、2024年12月20日撮影)。(c)AFP

【AFP=時事】ボクシング、WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチの前日計量が20日に行われ、統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に挑むタイソン・フューリー(英国)は20日、キャリア最重量で「戦争」を宣言した。

開催地サウジアラビア・リヤドのアミューズメントパーク「ワンダーガーデン」で行われた計量で、両者は冬の凍(い)てつく寒さの中で服を着たまま体重計に乗り、ウシクが226ポンド(約102.5キロ)、フューリーが281ポンド(約127.4キロ)でクリアした。

「ジプシーキング」こと36歳のフューリーが1-2の判定負けを喫した5月の初対戦時と比較すると、ウシクが2.5ポンド(約1.1キロ)増えたのに対し、フューリーは19ポンド(約8.6キロ)の増量でキャリア最重量となった。



フューリーは前回のファイトで機動力と回避力に優れたウシクにつけられたキャリア初の黒星を消し去るべく、必勝を誓っている。今回の増量は21日のファイトで自分よりも小柄なウシクを体格的に圧倒しようとする意志を示しており、ステージを降りる際にはインタビュアーに「戦争」という一言だけを残した。

4団体時代では最初の統一戦となった前戦で、フュリーは9ラウンド目にダウンを奪われ、8カウントで立ち上がった直後にゴングに救われた形となったが、最後は僅差で決着が付いた。

その後、ウシクがフューリーとの再戦に集中するため指名挑戦者のダニエル・デュボアと戦わずにIBFのタイトルを返上したことより、今回は3団体のタイトルマッチとなる。

ウシクはヘビー級に転向する以前から、すでに五輪金メダリストおよびクルーザー級の無敗王者として輝かしいキャリアを築いていた。

19日に行われた記者会見で、引き離されようとしても11分間もにらみ合う一触即発の雰囲気を漂わせていた両者だが、この日はわずか数秒間のフェースオフでその場を後にした。

フューリーは口元に濃いひげをはやしており、それがパンチを和らげる可能性があるとしてウシク陣営が懸念を示していたものの、試合前のルール会議でそる必要はないことが決定したと報じられたことは、フューリーにとって良いニュースとなった。

フューリーのプロモーターを務めるフランク・ウォーレン氏は、英スカイ・スポーツに対して、「彼(フューリー)にはひげがあるが、これまでにもひげをはやして戦った選手は大勢いる。それだけだ」と語った。

【翻訳編集】AFPBB News

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