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仏マクロン大統領、相次ぐ差別発言・失言報道で非難の的

AFPBB News / 2024年12月21日 15時43分

マクロン氏は、先週末にサイクロン「チド」で壊滅的な被害を受けたマヨット島を訪問した19日の発言でも物議を醸している。

マクロン氏は、フランスの災害対応を非難した群衆に向かって、「ここがフランス(の一部)でなかったら、この1万倍はひどいことになっていただろう」と述べた。

緑の党のサンドリーヌ・ルソー議員は、マクロン氏のマヨット島視察は「傲慢な態度で講釈を垂れるため」だったと非難した。

社会党のオリビエ・フォール第1書記はXに、「大統領によるあのような発言は許されない。(マクロン氏は)フランス領の他の場所でも、『フランス人であるだけで十分幸運なのだから、自分たちの身に起きた悲劇について文句を言うのはやめなさい』と国民に説教するのだろうか」と投稿した。



マクロン氏は就任当初も放言で知られ、求職中の若者に自分なら「道を渡るだけで」仕事を見つけられると言葉を掛けたこともある。

パリ政治学院のフィリップ・モロー・シボレー教授(コミュニケーション学)はAFPに対し、マクロン氏はいまだに「権威主義的と見られてきたこれまでのイメージをさらに損なうことになっても、ちょっとした一言で会話の主導権を握る」ことを好んでいると指摘。

マヨット島での発言が「大失態」に終わったのは、訪問の目的だった「共感と再建を訴えるメッセージがかすんでしまった」からだと説明した。

舌禍を招いたマクロン氏は今、微妙な時期にある。同氏が今夏に国民議会(下院)の解散・総選挙という大ばくちを打ったことで、フランスは政治危機に陥っている。

マクロン氏は2024年4人目の首相に、フランソワ・バイル氏を指名したばかり。

左派のフランソワ・ルファン議員は「あそこ(エリゼ宮)では、人種差別や同性愛嫌悪、性差別まで何でもありだ。すべてが金ぴかの宮殿に閉じ込められ、フランス国民の目も届かない。彼(マクロン氏)は国民に向かって一日中説教している」と批判した。

【翻訳編集】AFPBB News

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