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「売り物ではない」 グリーンランド、「所有と支配」もくろむトランプ氏を一蹴

AFPBB News / 2024年12月24日 11時30分

デンマーク領グリーンランドのクルスクの町の背後に浮かぶ氷山(2019年8月16日撮影)。(c)Jonathan NACKSTRAND/AFP

【AFP=時事】ドナルド・トランプ次期米大統領が、鉱物・石油資源が豊富なデンマーク自治領グリーンランドの「所有と支配」への関心をほのめかしたことを受け、同自治政府のムテ・エーエデ首相は、グリーンランドは売り物ではないと反発した。

トランプ氏は第1次政権時にグリーンランドの購入を提案したが、即座に拒否された経緯がある。だが先週末、次期政権での駐デンマーク大使を指名した際、この動きを復活させるかのような投稿をした。

これに対し、エーエデ氏は即座に交渉の余地はないと一蹴。声明で「グリーンランドはわれわれのものだ。売り物ではないし、今後売りに出すことも絶対にない。自由のための長きにわたる闘争を失ってはならない」と述べた。



グリーンランドは世界最大の島で人口約5万5000人。デンマーク領だが、統治は自治政府が担っており、小規模な独立運動が起きている。

トランプ氏は22日、「世界の国家安全保障と自由を確保するため、米国はグリーンランドの所有と支配が絶対に必要だと考えている」と投稿した。

トランプ氏は第1次政権時の2019年にグリーンランド買収提案を拒否された際、デンマークへの公式訪問をキャンセルした。

ジョー・バイデン政権下の米国は、グリーンランドの購入は望まず、むしろ関係強化を求めていると述べていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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