パナマ大統領、トランプ氏と「話すことはない」 中国の干渉疑惑も否定
AFPBB News / 2024年12月27日 10時36分
【AFP=時事】米国のドナルド・トランプ次期大統領が太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝「パナマ運河」の管理権返還を求めるとの脅しを強めていることを受け、中米パナマのホセ・ラウル・ムリノ大統領は26日、トランプ氏との交渉の可能性を排除するとともに、同運河の運営に中国が干渉しているとの主張も否定した。また、パナマ運河での米国の船舶に対する通航料を引き下げる可能性もないとした。
ムリノ氏は記者会見で「(トランプ氏と)話すことは一切ない」「運河はパナマ国のものであり、パナマ国民のものだ。この国の血と汗と涙の結晶であるこの現実について、いかなる話し合いを始める可能性もない」と述べた。
1914年に開通したパナマ運河は米国によって建設されたが、1977年に当時のジミー・カーター米大統領とパナマの民族主義指導者オマル・トリホス将軍の間で締結された条約に基づき、1999年12月31日にパナマに引き渡された。
ムリノ氏はパナマ運河の通行料について「大統領や運河担当省の気まぐれで決められたものではなく」、長年にわたって確立された「公開かつ透明なプロセス」に基づいて設定されていると説明。
「パナマ運河に関するいかなる事柄にも、中国が干渉したり参加したりすることは絶対にない」と断言した。
トランプ氏は25日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、中国軍が「愛情を込めて、しかし違法にパナマ運河を運営している」と主張したが、根拠を示していない。
ムリノ氏はこの主張も否定。「運河に中国兵は一人もいない。いい加減にしてほしい」と述べた。
パナマは2017年、台湾と断交して中国と国交を樹立。この動きを第1次トランプ政権は批判していた。
【翻訳編集】AFPBB News
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