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反移民の右派政党「リフォームUK」、党員数で保守党上回る 英

AFPBB News / 2024年12月27日 12時10分

党員数10万人突破と書かれたボードを手にする英国の新興右派政党「リフォームUK」のメンバー。(左から)アンドレア・ジェンキンス氏、ナイジェル・ファラージ党首、ジア・ユスフ会長(2024年11月28日撮影)。(c)BENJAMIN CREMEL/AFP

【AFP=時事】反移民を掲げる英国の新興右派政党「リフォームUK」は26日、中道右派の最大野党・保守党を初めて党員数で上回ったと発表した。

英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を主導したナイジェル・ファラージ党首は、「歴史的な瞬間」とたたえた。

保守党が14年ぶりに下野した7月の下院(650議席)総選挙では、移民問題が主要な争点となった。

リフォームUKのウェブサイトにあるデジタルカウンターに表示された党員数は、保守党が今年の党首選中に発表した13万1680人を上回った。保守党の党員数は過去最低で、2022年の約17万2000人から数万人減少している。

ファラージ氏はX(旧ツイッター)に「英政界で最も若い政党が、世界最古の政党を上回った」「リフォームUKは今や真の野党だ」と投稿した。



ファラージ氏はドナルド・トランプ次期米大統領の支持者で、今月には世界一の大富豪で実業家のイーロン・マスク氏と、リフォームUKへの献金について協議していると述べていた。

またリフォームUKのジア・ユスフ会長はこの節目について、保守党の長きにわたる中道右派の盤石な地盤がついに崩れたことを示していると述べた。

7月の下院総選挙でリフォームUKは約14%の得票率を獲得したが、獲得議席は650議席中5議席にとどまった。

主要選挙区でかつての保守党支持層の票がリフォームUKに流れ、右派の票が割れたことで、保守党は最大限の打撃を受け、総選挙は労働党の圧勝に終わった。

しかし、キア・スターマー首相は就任後の5か月間で多くの困難に直面している。

世論調査会社イプソスが今月実施した調査では、英国人の53%が労働党政権のこれまでの成果に「失望している」と回答した。

英国の政治は過去数十年にわたり、労働党と保守党の2大政党に支配されてきた。だが、評論家らは2大政党の人気が回復不可能なほど低下したことは過去にもあると警告している。

分裂した自由党は第1次世界大戦後の数年間で、最大野党としての地位を労働党に取って代わられ、以後、二度と与党になることはなかった。自由党には、19世紀の大物政治家ウィリアム・グラッドストンや第1次世界大戦時の首相デビッド・ロイド・ジョージが所属していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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