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北朝鮮兵、「絶望的な攻撃」で無駄死に 投降拒み自決も 米

AFPBB News / 2024年12月28日 10時5分

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官(2024年10月23日撮影)。(c)Mandel NGAN/AFP

【AFP=時事】米ホワイトハウスは27日、ロシア側でウクライナと戦っている北朝鮮兵について、「捨て駒」扱いされ、「人海戦術」の無駄な攻撃で死亡しているとの認識を示した。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、北朝鮮軍がロシア西部クルスク州で実戦に投入されてから1週間で約1000人の死傷者を出したとする韓国の推計を確認した。同州でウクライナは越境攻撃を仕掛けている。

カービー氏は「北朝鮮兵はクルスク州でウクライナ軍の拠点に対して下車歩兵による大規模な突撃を仕掛けているが、こうした人海戦術はそれほど効果を挙げていない」「実際、北朝鮮軍は甚大な犠牲者を出す結果となった。われわれの推計では、過去1週間のこの戦闘で、北朝鮮軍はこれまでに1000人以上の死傷者を出している」との見解を示した。



北朝鮮はロシアの援軍として数千人を派遣。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、北朝鮮側ではこれまでに3000人近くが死傷しているとの推計を発表している。

韓国の情報機関は、北朝鮮軍の死傷者を1000人と発表。同軍が多数の死傷者を出している原因として、「不慣れな戦場で前線に送られた」ことに加え、「無人機攻撃への対処能力の欠如」を挙げている。

カービー氏は「ロシアと北朝鮮両軍の幹部が、北朝鮮兵を捨て駒と見なし、ウクライナの防衛線に対して絶望的な攻撃を命じている」「北朝鮮兵は徹底的に洗脳されているとみられ、無駄であることが明らかな場合でさえも攻撃を敢行している」と指摘。

「北朝鮮兵がウクライナ軍への投降を拒み、自決したとの報告もある。おそらく捕虜になった場合に、北朝鮮に残した家族が(北朝鮮政府に)報復されるのを恐れたためだろう」と続けた。

韓国軍は、北朝鮮がウクライナ紛争で得た実戦経験を通じて通常戦力の近代化を図ろうとしているとの見方を示している。

【翻訳編集】AFPBB News

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