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ジミー・カーター元米大統領、100歳で死去

AFPBB News / 2024年12月30日 8時25分

インドネシアの首都ジャカルタで記者会見を行うジミー・カーター元米大統領(1999年4月1日撮影)。(c)Emmanuel DUNAND/AFP

【AFP=時事】第39代米大統領(1977~1981年)を務め、ノーベル平和賞を受賞したジミー・カーター氏が29日、100歳で死去した。同氏が設立した非政府組織(NGO)カーター・センターが明らかにした。存命中の元米大統領として、最年長かつ米史上最も長寿の大統領だった。

カーター氏は昨年2月中旬から、生まれ故郷のジョージア州プレーンズの自宅で終末期ケアを受けていた。カーター・センターによると、「家族に囲まれ、穏やかに」亡くなった。

カーター氏は海軍を経て、故郷プレーンズでピーナッツ農園を経営。ジョージア州知事を務めた後、1976年の大統領選に民主党候補として出馬、当選した。

任期中は人権と社会正義への取り組みを掲げ、1978年の「キャンプ・デービッド合意」ではイスラエル、エジプト間の和平を仲介した。



一方、カーター政権は多くの難題に直面し、1980年には在イラン米大使館人質事件で米国人52人の救出に失敗。同年の大統領選では元俳優のカリフォルニア州知事で、強硬な保守主義を掲げた共和党のロナルド・レーガン氏に敗れた。

大統領退任後の1982年には、世界外交の平和的ビジョンを追求するためにカーター・センターを設立。2002年には、社会・経済的正義を推進するためのたゆまぬ努力が評価され、ノーベル平和賞を受賞した。

近年は2015年8月に脳腫瘍を患い、放射線治療を受けていることを公表するなど、各種の治療を受けていた。

2021年4月、ジョー・バイデン大統領夫妻がカーター家を訪問した際、ホワイトハウスはカーター夫妻と撮影した写真を公開したが、報道陣の前に姿を見せたのは、妻ロザリンさんだけだった。

カーター氏と77年間添い遂げたロザリンさんは、昨年11月19日に96歳で死去。元大統領は車いすに乗り、二人の肖像が描かれた毛布を膝にかけて、追悼式に参列した。

息子のチップ・カーター氏は声明で、「私の父は、私だけではなく、平和、人権、そして無私の愛を信じるすべての人にとって英雄だった」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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