ロシアは旅客機撃墜認めよ アゼルバイジャン大統領
AFPBB News / 2024年12月30日 10時39分
アゼルバイジャン航空エンブラエル190型機の墜落事故から生還した人々を迎える空港スタッフや医療関係者。アゼルバイジャンのヘイダル・アリエフ国際空港で(2024年12月26日撮影)。(c)STRINGER/AFP
【AFP=時事】アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は29日、アゼルバイジャン航空機の墜落をめぐり、当初ロシアが事故原因を隠そうとしたと主張するとともに、同機を撃墜したことを認めるよう要求した。アリエフ氏が、同盟国であるロシアを真っ向から非難するのは異例だ。
アゼルバイジャン航空のエンブラエル190型機は25日、中央アジア・カザフスタン西部で墜落し、乗客・乗員67人のうち38人が死亡した。同機はアゼルバイジャンの首都バクーから、ロシア南部チェチェン共和国グロズヌイに向かっていた。
アゼルバイジャン当局は、ロシアの防空システムに撃墜されたと示唆している。
一方、ロシア側は、旅客機が墜落した日にグロズヌイがウクライナの無人機攻撃を受けていたと発表した。
アリエフ氏は28日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話で会談。その際、プーチン氏は自国の防空システムが当時作動していたことは認めたが、防空システムが旅客機を撃墜したとは明言しなかった。
翌29日、バクー空港で国営テレビの取材に応じたアリエフ氏は「事実として、アゼルバイジャンの民間機はロシア領内、グロズヌイ近郊で外部からのダメージを受け、ほぼ制御を失った」「電子戦システムが、わが国の旅客機を制御不能にしたことも分かっている。地上からの攻撃により、機体尾部が大きく損傷した」と説明。
撃墜は「アクシデントだ」としながらも、ロシアは墜落の原因を隠そうとしていると非難。ロシアに対し、2日前に公式に謝罪を「要求」したと述べた。
アリエフ氏はさらにロシアに対し、異例の強い言葉で「第一に、ロシア側はアゼルバイジャンに謝罪しなければならない。第二に、罪を認めなければならない。第三に、責任者は処罰され、刑事責任を追及され、アゼルバイジャン国家および被害を受けた乗客・乗員に賠償金を支払わなければならない。これがわれわれの条件だ」と述べた。
カザフスタン運輸省は29日、エンブラエル機を製造するブラジルにブラックボックスを送り、解析を行うと表明した。
【翻訳編集】AFPBB News
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