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カーター氏の功績、各国指導者が称賛

AFPBB News / 2024年12月30日 14時50分

米ニューヨーク市マンハッタンの書店「バーンズ&ノーブル」で、自著を宣伝するジミー・カーター元米大統領(2014年3月25日撮影)。(c)Jemal Countess/GETTY IMAGES NORTH AMERICA/AFP

【AFP=時事】29日に100歳で死去した第39代米大統領(1977~1981年)で、ノーベル平和賞受賞者のジミー・カーター氏について、各国の指導者らが功績をたたえる声明を寄せた。

ジョー・バイデン米大統領は同日、ホワイトハウス発の声明で「米国と世界は並外れた指導者、政治家、人道主義者を失った」と追悼。後のテレビ演説で、カーター氏は「言葉ではなく行動で示す人生を送った」「われわれは皆、少しでもジミー・カーターのようになれるよう努力すべきだ」と述べた。

ドナルド・トランプ次期大統領はSNSへの投稿で、米国民はカーター氏に「感謝すべき借りがある」「ジミー(カーター氏)が大統領として直面した課題は、わが国にとって極めて重要な時期におけるもので、彼はすべての米国民の生活を改善するために全力を尽くした」とつづった。



歴代の米大統領もカーター氏を追悼。ビル・クリントン氏は、カーター氏は「より良い、より公平な世界のためにたゆまず働き続けた」と称賛した。ジョージ・W・ブッシュ氏は「大統領職に威厳をもたらした。後世により良い世界を残そうとする努力は、大統領職を退いた後も続いた」と述べた。

バラク・オバマ氏は「われわれ全員に優雅さ、尊厳、正義、奉仕の人生を送ることの意味を教えてくれた」と賛辞を送った。

アントニー・ブリンケン米国務長官は「われわれが共有する地球を守り、世界規模で公衆衛生を促進することが国家安全保障の利益にとって重要であることを、早い段階から認識していた」のがカーター氏だったと語った。

■「民主主義を愛する人」

国連のアントニオ・グテレス事務総長は「弱者との連帯、不変の品格、人類共通の利益と人間性への揺るぎない信念」によって、カーター氏は記憶されるだろうと述べた。

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、大統領退任後にカーター氏が設立した非政府組織(NGO)での活動が「無数の命を救い、多くの『顧みられない熱帯病』を根絶に近づけた」と言及した。

ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は、カーター氏を「民主主義を愛する人であり、平和の擁護者」だとし、「発展の最も重要な条件は平和であるという考えの擁護者として、永遠に記憶されるだろう」と指摘した。

エジプトのアブデルファタハ・シシ大統領は、1978年に歴史的な「キャンプ・デービッド合意」を仲介し、当時極めて深刻な関係にあった同国とイスラエルの間の和平を確立したとして、カーター氏を「人道的努力の象徴」とたたえた。

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