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独首相ら、マスク氏の極右支持に反論

AFPBB News / 2025年1月1日 10時1分

独ベルリンの首相府で、新年のあいさつの収録後に写真撮影に応じるオラフ・ショルツ首相(2024年12月29日撮影)。(c)Soeren Stache/POOL/AFP

【AFP=時事】ドイツのオラフ・ショルツ首相とロベルト・ハーベック副首相は、米実業家イーロン・マスク氏がドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を支持していることに反論した。マスク氏は米国のドナルド・トランプ次期政権で「政府効率化省」を率いることになっているにもかかわらず、ドイツ政治に介入し続けている。

ショルツ氏は昨年12月31日夜に放映される大みそかの演説で、マスク氏を名指しすることなく「ドイツで起きることは、ソーシャルメディアの所有者ではなく、ドイツ国民である皆さんが決めることだ」と述べた。

ドイツでは先月中道左派連立政権が瓦解(がかい)したのを受け、2月23日に総選挙が実施されるが、ショルツ氏は苦戦を強いられている。



マスク氏はドイツ東部マクデブルクで起きたクリスマスマーケットへの車突入事件を受け、ショルツ氏を繰り返し非難。「愚か者」と呼び辞任を求めた。

世界一の大富豪で、X(旧ツイッター)の所有者、電気自動車(EV)大手テスラ、宇宙開発企業スペースX両社の最高経営責任者(CEO)でもあるマスク氏は、「ドイツを救える」のはAfDだけだと主張。先週にはドイツの保守系日刊紙ウェルトで同様の意見記事を発表し、担当編集者が辞任する事態となった。

ショルツ氏は「われわれの議論では、最も極端な意見が最も注目を集めるという印象を受けることもある」「だが、ドイツの将来を決めるのは最も声高に叫ぶ人々ではなく、賢明で立派な大多数の人々だ」と訴えた。

ハーベック副首相も自身の大みそかの演説で、マスク氏は自身のビジネス上の利益に沿うように「欧州を弱体化させる人々を強化」したいと考えていると主張。

「欧州の弱体化は、規制が自らの権力に対する不当な制限となる人々にとって利益になる」と続けた。

マスク氏は昨年12月31日、Xへの投稿でドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー大統領も攻撃。「反民主主義の暴君」と呼んだ。

その数分後には「AfDが壮大な勝利を収めるだろう」とも投稿した。

下院選の世論調査によると、政党支持率は現在、保守系の最大野党会派キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が32%で1位、AfDは19%で2位につけている。

ショルツ氏が所属する中道左派、社会民主党(SPD)は16%で、史上最悪の結果となる見通し。ハーベック氏の緑の党は13%となっている。

主要政党すべてが、AfDとの連立を否定している。

【翻訳編集】AFPBB News

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