新型極超音速ミサイル、「敵国抑止」に期待 金総書記
AFPBB News / 2025年1月7日 10時45分
【AFP=時事】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は、6日に発射実験が行われた新型極超音速ミサイルについて金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、太平洋地域の敵国を抑止する助けになると述べたと報じた。
KCNAによると、発射実験を視察した金氏は「極超音速ミサイルシステムは、わが国の安全に影響を与え得る太平洋地域のいかなる敵国をも確実に抑止するだろう」とコメントした。
韓国軍はミサイルの飛行距離について1100キロと発表したが、金氏は声明で1500キロだったとし、音速の12倍の速度で海中に着弾したと述べた。
金氏は「これは明らかに自衛のための計画と努力であり、攻撃的な計画や行動ではない」と説明。その一方で、新型極超音速ミサイルの性能は「世界的に無視できない」水準だとし、「いかに堅固な防御壁も効果的に突破し、敵国に深刻な軍事的打撃を与えることができる」と強調した。
さらに「軍事大国を目指す北朝鮮の防衛力の開発はさらに加速されるだろう」と語った。
北朝鮮のミサイル発射実験は、アントニー・ブリンケン米国務長官の訪韓中に行われた。
ブリンケン氏と韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外相は共同記者会見で発射実験を非難。ブリンケン氏は、日米韓同盟を深化させる重要性を示す出来事だと述べた。
6日のミサイル発射実験は、11月の米大統領選でドナルド・トランプ前大統領が当選して以降、初の北朝鮮によるミサイル発射だった。
前回の発射は米大統領選前の10月31日で、北朝鮮は最も先進的かつ強力な固体燃料式大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試射したと発表していた。
【翻訳編集】AFPBB News
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