米、鳥インフルで初の死者
AFPBB News / 2025年1月7日 12時47分
鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)粒子(青)のカラー化された透過型電子顕微鏡写真。米疾病対策センター(CDC)と国立アレルギー感染症研究所提供(撮影日不明、2024年11月22日取得)。(c)AFP PHOTO /CENTERS FOR DISEASE CONTROL AND PREVENTION AND NATIONAL INSTITUTE OF ALLERGY AND INFECTIOUS DISEASES
【AFP=時事】米南部ルイジアナ州の保健当局は6日、鳥インフルエンザに関連する人間の死亡例を米国で初めて報告した。死亡した患者は65歳以上の高齢者で基礎疾患があり、一般の人々へのリスクは依然「低い」としている。
この患者は少なくとも昨年12月中旬から同州で入院しており、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスによる米国初の深刻なヒト感染例として、米疾病対策センター(CDC)が公表していた。
州保健局は「一般市民に対する公衆衛生上のリスクは依然低いが、鳥類、家禽(かきん)類、乳牛と接触する仕事の従事者や、娯楽目的でそれらに接触する場合はリスクが高い」と警告。
声明によると、死亡した患者は「商業用ではない庭で飼育されていた鳥と野鳥の両方に接触した後、H5N1に感染した」が、州内で他のヒトへの感染例や、ヒト-ヒト感染が起きた証拠は見つかっていない。
鳥インフルエンザ対応について一部から批判を受けているジョー・バイデン政権は数日前、H5N1監視プログラムと研究強化のために3億600万ドル(約400億円)の追加予算を割り当てた。
動物や人間の間を循環している鳥インフルエンザウイルスは、感染力がより強い形に変異する可能性があることから、致命的なパンデミック(世界的な流行)を引き起こす恐れがあるとして、科学者らは警戒している。
CDCでは、2024年初めから米国内で66件のヒト感染例を記録している。
【翻訳編集】AFPBB News
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