イラン、昨年は900人以上に死刑執行 国連報告
AFPBB News / 2025年1月8日 12時3分
【AFP=時事】国連(UN)のボルカー・ターク人権高等弁務官は7日、イランで昨年少なくとも901人の死刑が執行され、そのうち約40人は12月の1週間で処刑されたとの報告を発表した。
ターク氏は声明で「イランで死刑に処される人の数が年々増加していることは非常に憂慮すべきことだ」と述べた。
2023年の死刑執行数は少なくとも853件だった。
イランは殺人、麻薬密売、強姦(ごうかん)、性的暴行などの重大犯罪に対して死刑を適用している。
イランでの絞首刑の急増に活動家はますます警戒を強めている。
アムネスティ・インターナショナルなどの人権団体によると、イランは中国を除く他のどの国よりも年間で多くの人を処刑している。中国については信頼できる数字が得られていない。
人権団体は、イラン当局が最高指導者アリ・ハメネイ師の下で、特に2022年から23年に起きた全国的な抗議活動の余波を受けて、死刑を社会に恐怖を植え付けるための手段として利用していると非難する。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、昨年の死刑執行のほとんどは麻薬関連の犯罪によるものだったが、「反体制派や2022年の抗議活動に関わった人々も処刑された」と述べた。
OHCHRによると、処刑された女性の数も増加した。ノルウェーに拠点を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」は6日付の報告で、昨年イランでは少なくとも31人の女性が処刑されたと述べた。
【翻訳編集】AFPBB News
この記事に関連するニュース
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください