山地で遭難の大学生、2週間ベリー食べて生還 豪

オーストラリア最高峰のコジオスコ山（標高2230メートル）の岩山の頂上で歓喜するハイカーたち（撮影日不明、資料写真）。（c）TORSTEN BLACKWOOD/AFP

【AFP＝時事】オーストラリアアルプスで昨年末にトレッキング中に遭難した大学生が、採取したベリーと拾ったミューズリーバー2本でおよそ2週間生き延びた。警察が9日、明らかにした。

ハディ・ナザリさん（23）は昨年12月26日、ハネルズ・スパーという過酷なコースを友人らとトレッキング中、写真を撮るためにグループから離れ、その後すぐに方向感覚を失った。

1月8日夕方、別の団体客が助けを求める声を聞きつけ、警察がヘリコプターでやぶの中からナザリさんを救出した。

アンドルー・スプリート警視は9日、ナザリさんが高地の水路や小川から水分を補給し、ベリーを採取していたと述べた。

公共放送ABCに「彼はトレッキング客の小屋を見つけた。そこには2本のミューズリーバーがあり、これが彼が過去2週間で食べたもののほぼすべてだった」と明らかにした。

ハネルズ・スパーは、オーストラリア南東部のスノーウィー山地を通り、国内最高峰のコジオスコ山の頂上に至る。

夏の間はほとんど雪がないが、茂みが濃く強風が吹くため、オーストラリアで最も難しいコースの一つとなっている。

【翻訳編集】AFPBB News