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米国はグリーンランドを強制的に奪わない メローニ伊首相

AFPBB News / 2025年1月10日 10時59分

イタリアのローマで、年次記者会見に臨むジョルジャ・メローニ首相(2025年1月9日撮影)。(c)Alberto PIZZOLI/AFP

【AFP=時事】イタリアの極右ジョルジャ・メローニ首相は9日、ドナルド・トランプ次期米大統領がデンマーク領グリーンランドと中米パナマ運河の管理権獲得をほのめかすコメントをしていることについて、中国を念頭に置いた発言であり、強制的に併合することはないとの見方を示した。

メローニ氏は年次記者会見で「今後数年のうちに、米国が自国が関心を持つ領土を強制的に併合しようとすることはないだろうと私は思う」と述べた。

さらにトランプ氏のコメントは「他の大国へのメッセージだ」と主張。パナマ運河は世界貿易の要衝で、グリーンランドは戦略的に重要な天然資源が豊富だとした上で、「両地域とも近年、中国が台頭している」と指摘した。



トランプ氏は7日、自らが米国の管理下に置きたいと主張しているパナマ運河とグリーンランドをめぐり、軍事介入の可能性を排除しなかった。トランプ氏は「国家安全保障のためにグリーンランドが必要だ」と主張している。

大部分が北極圏にある世界最大の島グリーンランドは、鉱物・石油資源が豊富。欧州連合(EU)加盟国デンマークの自治領となっているが、独立も視野に入れている。

メローニ氏は今月20日のトランプ氏の就任式について、出席したいがまだ検討中だとして明言は避けた。

またロシアの侵攻を受けるウクライナを断固支持しているメローニ氏は、トランプ氏がウクライナを見捨てるとは思わないと主張。

「率直に言って、撤退は予想していない」として、トランプ氏が「平和を望んでいるからこそ、ウクライナを見捨てることはない」と述べたことを明らかにした。

【翻訳編集】AFPBB News

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