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トランプ氏、LA山火事を利用して民主党攻撃

AFPBB News / 2025年1月10日 11時33分

米カリフォルニア州ロサンゼルス郡アルタデナ地区で、イートン火災で焼失した自宅の焼け跡で、抱き合って泣く家族(2025年1月9日撮影)。(c)JOSH EDELSON/AFP

【AFP=時事】ドナルド・トランプ次期米大統領は7~8日、カリフォルニア州ロサンゼルスや周辺地域で発生した山火事を利用して、民主党のジョー・バイデン大統領や同州のギャビン・ニューサム知事を攻撃した。

5人が死亡、建物2000棟以上が焼失した山火事が依然鎮火せず、消防隊が必死の消火活動に当たっているさなか、トランプ氏は民主党の政治家らを激しく攻撃。

8日夜には、ニューサム知事に対してよく用いている軽蔑的なあだ名の「Newscum(ニュースカム)」(名字の「Newsom」と人間のくずを意味する「scum」を組み合わせた造語)を使って、「アメリカ合衆国の最も素晴らしく美しい場所の一つが焼け落ち、灰になってしまった。ギャビン・ニュースカムは辞任すべきだ。これはすべて彼の責任だ!!!」と自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。



トランプ氏は9日朝も山火事が燃え続けている中、再びこの話題に言及。証拠を示さないまま、ニューサム知事は山火事対応で「無能」であり、干ばつに見舞われているカリフォルニア州で水を浪費しているなどと非難した。

これに対し、ニューサム氏はCNNのインタビューで、トランプ氏の主張を強く否定。「人々は文字通り逃げ惑っている。この男はそれを政治問題化したがっている。言いたいことはたくさんあるが、あえて言わない」と述べた。

トランプ氏はさらにバイデン大統領のことも批判。8日には、自らが大統領に就任する今月20日が「待ちきれない」と述べ、これはバイデン/ニュースカム・コンビの甚だしい無能さと対応ミスの象徴となるだろう」と続けた。

トランプ氏は9日、バイデン氏が連邦緊急事態管理庁(FEMA)に充てるべき資金を「グリーン・ニュースカム」の環境政策に流用しているとも非難した。

トランプ氏は昨年10月に米南東部が壊滅的なハリケーンに見舞われた後にも、バイデン氏がFEMAの資金を転用したと主張しているが、バイデン氏は繰り返し否定している。

ロサンゼルスの山火事では、トランプ氏周辺の代弁者たちも民主党を攻撃している。

世界一の大富豪でトランプ氏の盟友でもあるイーロン・マスク氏は自身が所有するX(旧ツイッター)で、消防隊員のダイバーシティー採用やウクライナ支援などさまざまな要因が山火事と関連していると主張したが、いずれも証拠を示していない。

米国で最も人口の多いカリフォルニア州は長らく民主党の強固な地盤となっており、トランプ氏から怒りの矛先を向けられてきた。2024年大統領選でも、トランプ氏はカリフォルニア州でいくらか得票率を伸ばしたものの、勝利することはできなかった。

【翻訳編集】AFPBB News

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